辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました


 あの状況では仕方なかったという思いもあったため、謝罪を受け入れたリティだったが、デルフィーヌは今も彼女たちに思うところがあるらしい。

 彼女が代わりに怒ってくれるから、リティもすんなり許せたというのはある。

 ほかの候補者たちも、多くがリティを祝福してくれた。

 手紙のやり取りが膨大な量になってはいるものの、狭い世界で生きてきたリティにとって、新しい交友関係が広がっていくのは喜ばしいことだった。

「ただ、少し友人を重視しすぎているな。それと、戦鳥もか」

 不満げなランベールに文句を言われて、リティはくすくす笑う。

「あなたも仕事を最優先にするでしょう?」