辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

「早く結婚式を挙げたいものだな。なぜ、こんなに準備が必要なんだ」

 リティは妃として選ばれたが、厳密にはまだそうではない。

 結婚式で国内外にランベールとの関係を示してから初めて、妃と呼ばれるようになる。

 それまでは一応、まだ妃候補なのだった。

「陛下が張り切っていらっしゃるからですね」

「これ以上口出ししないよう、俺からも言っておく」

 国王夫妻は、意外にも国のための結婚(デルフィーヌ)を選ばなかった息子を歓迎した。

 むしろ結婚に乗り気なくらいで、リティもなにかとよくしてもらっている。

「まさか陛下があんなに親切にしてくださるとは思いませんでした」