辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

「じゃあ俺はお嬢さんたちの護衛をするということで」

 ジョスランも後を追いかけようとすると、デルフィーヌがむっとした顔で睨む。

「あなたはついてこなくてよろしくてよ。適当に外で草でも見ていなさいな」

「いやいや、お三方の身になにかあっては殿下に怒られますから」

「いつもそう。へらへらして、本当に気に入らないったら……」

 文句を言いながらも、デルフィーヌはジョスランを拒みきらなかった。

 四人が部屋を出て行くと、一気に静かになる。

「いい友人を持ったな。やっとふたりきりになれた」

 そう言ってランベールがリティを抱き締める。

 リティも笑顔でランベールの背に腕を回した。