辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

「まあ、そのうちクアトリーに挨拶に行くのは悪くないかもしれないな」

「あなたが行くんですか? 父さんたちを来させるんじゃなく?」

「海の守りが甘くなる。俺の代わりはいても、マルセル殿の代わりはいない」

「ランベール様の代わりもいませんよ」

 リティが言うと、ランベールは虚を突かれて目を丸くした。

 すぐにその頬が赤くなったのを見て、デルフィーヌが立ちあがる。

「わたくし、勉強に使う新しい本を探してこようと思います」

「あ、私も行くー」

「では、私もご一緒いたします」

 空気を読んだデルフィーヌに続き、ニナとエリーズも席を立った。