辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

 仲良くなれそうな子がいてよかったと思っていたリティは、改めて部屋を見回した。

 それほど広くない部屋の四隅にベッドが置かれており、既にそのうちの三つには荷物が置かれている。

 隣室に続く扉はあるが、おそらく浴室や洗面所に向かうものだと思われた。

 窓に近いベッドのそばには丸テーブルがひとつだけある。

 ベッドと違ってひとりひとテーブルというわけではないだろうから、この丸テーブルを四人で使うようだ。

(私の部屋よりちょっと広いくらい?)

 妙な安心感を覚えたリティだったが、これは令嬢としては異質な感覚である。