辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

 ここまで力を使わされたブランシュには、ジョスランを止める方法が思いつかなかった。

「誰が諦めるものですか。この国を氷の妖精の手に取り戻すまで、わたくしは……っ」

 かっとブランシュの身体が弾けるように発光した。

 すさまじい勢いの雷が広間に落ち、天井が吹き飛ぶ。

 ランベールが呼び出したものではない炎がそこかしこに生まれ、降り注ぐ雨によってなぜか勢いを増していった。

「ここに炎の妖精がいないなら、それはそれでかまわないわ。いつかわたくしと志を同じくする者が、きっと想いを遂げてくれるはずだから」

 雷によって生まれた炎がぱちぱちと電気を弾けさせる。