リティがランベールに頼んでリコバの種を持たせたのは、候補者たちだけだ。
とっくに城から立ち去ったと思い込んでいたブランシュへの対抗手段がない。
「まあ、本当に汚らわしい」
うっとりと、それでいて憎々しげにブランシュが微笑む。
その瞳は炎の妖精を捉えていた。
「ねえ、リティ。あなたが試験でリコバの花を凍らせたとき、とてもうれしかったのよ。やっぱりこの国で最も氷に覆われた土地から来た人には、永遠を約束してくれる氷の美しさがわかるのねって」
「なにを言っているの……?」
ついていけないリティの後ろで、ランベールが呻く。
「氷の妖精(テル・ス)の信者か」
とっくに城から立ち去ったと思い込んでいたブランシュへの対抗手段がない。
「まあ、本当に汚らわしい」
うっとりと、それでいて憎々しげにブランシュが微笑む。
その瞳は炎の妖精を捉えていた。
「ねえ、リティ。あなたが試験でリコバの花を凍らせたとき、とてもうれしかったのよ。やっぱりこの国で最も氷に覆われた土地から来た人には、永遠を約束してくれる氷の美しさがわかるのねって」
「なにを言っているの……?」
ついていけないリティの後ろで、ランベールが呻く。
「氷の妖精(テル・ス)の信者か」

