辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

「うん、そうね。だけどどうやって罠を仕掛けるの?」

「パーティーの場に妖精を引っ張り出してやればいい」

 ランベールが長い足を組み替えて言う。

「デルフィーヌ、君の能力は幻影を見せる能力だな?」

「妖精がどのようなものか教えていただければ、すぐにでもお見せできますわよ」

「話が早くてありがたい。俺は候補者に妖精を招く旨を伝えよう。当日は様子のおかしい候補者を確認するのと、万が一の戦闘要員として待機する」

 作戦について着々と話が決まっていく。

 しかしリティはふたりの話を聞いて、切なくなってしまった。

「人の役に立ちたくてここまで来たのに、ここでも役に立っていない気がする」