辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

「もちろん、ランベール様のお役に立てるならうれしいです」

 ふたりは示し合わせたように同時にうなずいた。

「わたくしが思うに、犯人は候補者の中にいるはずです。人の荷物を漁る不届き者を懲らしめてやらないと」

「私がやったと思っていたんじゃないの?」

「あのときは父の件で頭がいっぱいだったのよ。いちいち突っかかってこないでちょうだい」

 冗談めかして言い合い、リティとデルフィーヌは互いの顔を見てくすりと笑った。

「俺も候補者が怪しいと睨んでいる。となると、罠を仕掛けるなら次の試験だな」

「候補者がそれぞれパーティーを主催する、と聞いていますわ」