辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

「盛り上がっているところ悪いんだが、俺がいることも忘れないでもらいたい」

 心なしか気まずそうに言ったランベールを、デルフィーヌがくすりと笑う。

「失礼いたしました。殿下もリティに話があって来たのですものね」

「その前に、君を信用してもいいのか?」

 ランベールは口を開きかけたリティを視線で止める。

「俺はルビエ家のしていることを知っていた。娘に毒まで送っているとは知らなかったが……」