辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

「わたくしを信用していないのよ。ルビエ家の役立たずだから」

 皮肉げな笑みは儚く、デルフィーヌがどれほどその扱いに傷ついてきたかを示していた。

「最近になって父から頻繁に連絡が届くようになったの。……事件に乗じて、どんな手を使ってでもいいからほかの候補者を蹴落とせと。わたくしには効果のわからない薬が入った瓶も送られてきたわ」

「薬って、まさか」

「きっと毒でしょうね。命を落としはしなくても、妃候補から脱落するような後遺症が残るのでしょう。……そんなもの、どうしてわたくしが使えるというの」

「もしかして、あなたの様子がおかしかったのはそのせい……?」