辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

 攻撃的な会話に参加できずにいたとき、リコバの花を凍らせた少女がぽつりとつぶやく。

「毒を入れるなら、リティが一番やりやすかったんじゃない?」

「な……にを言って……?」

 突然話を振られたリティにはそう言うのが精いっぱいだった。

 強い敵意を持った眼差しが一斉に彼女を捉える。

「だってブランシュの席は角だったでしょ。隣にいるリティなら、細工もしやすかったかも」

「ありえないわ。だって私はブランシュに誘われてお茶会に来たのよ」

「それをいいことに計画したんじゃないの? 邪魔な候補者をひとりでも減らしておこうって」

 新しい標的を見つけた少女たちが、口々にリティへの疑いを吐く。