辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

 こんな短期間にまた犠牲者が出るとは考えたくもなかったが、万が一そうだった場合、対処に時間がかかれば手遅れになる。

(いったい誰なの……)

 リティの腕の中でブランシュが痙攣する。

 混乱する少女たちの中に、怪しげな行動をする者はひとりとしていなかった。



 お茶会での事件ということで、候補者たちはひとりずつ城の書斎に呼ばれて事情聴取を受けた。

 リティもブランシュが吐血したときの状況や、お茶会での様子を説明し終え、自室で待機するよう促されて部屋を出る。

 すると廊下にはあの場にいた九人が揃っていた。

「この中にいるんでしょ、犯人が」