辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

 やけに熱っぽく語り出したのを聞いて、リティはデルフィーヌの話を思い出した。

(同じ班だった美食家って、この子かしら)

 聞こうか悩んだものの、また話題がデルフィーヌになるのは避けたくてやめておく。

(ここにエリーズとニナがいてくれたらな)

 向かい側の少女がお茶は、既にお茶を味わっていた。

 リティも淹れたばかりの熱いお茶を口に運び、得意げに言うほどの味と香りだと微かな感動を覚えた。

 しかし、ゆっくりと味わいを楽しむ前に、隣の席でかちゃんとカップの割れる音が響く。

「ブランシュ、大丈夫? 火傷していな――」