辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

「だけどひとりだけ呼ばないのもどうかと思うわ。今からでもデルフィーヌを呼んで……」

「無理に呼ぶ必要はないでしょ。ほら、せっかく集まったんだしお茶を楽しみましょうよ」

 リティは悲しい気持ちになって隣のブランシュに視線を送った。

 ブランシュはリティの様子に気づくと、困った顔をして微笑む。

「社交界ってこういうものよ」

 小声でささやかれるも、リティはとても納得できそうになかった。

(私だってデルフィーヌとうまくやれていないけど、だからって……)

 気分転換のつもりが、これではますます気落ちするばかりだ。