辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

「リティはこの後、暇? みんなで気分転換にお茶でもしようって話していたの。よかったら来ない?」

「いいの? ぜひご一緒させて」

 ようやく会話の流れが変わり、安心したリティは素直に喜んだ。



 ブランシュに連れられて、リティは東の邸宅の談話室にやってきた。

 候補者たちが集うささやかなお茶会にデルフィーヌの姿はない。

 代わりに、彼女以外の九人の候補者が全員揃っている。

「デルフィーヌは呼ばなかったの?」

「呼べるはずないわ。だってあのデルフィーヌよ?」

 リティの問いかけに応えたのは、ひとつ前の試験で同じ班だった少女だ。