辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

「結構あるの。お互いにあんまり意見が合わないみたいで」

「デルフィーヌと上手くやれる人は少ないかもしれないわね。この間の試験でも、あれこれ指示を出されて嫌だったって話を聞いたわ」

「デルフィーヌなりにそれが正しいと思っていたんだと思う。言い方が問題なだけで、悪気のある人じゃないから」

 少なくともリティはデルフィーヌをそう評価している。

 だから彼女を心の底から嫌いにはなれないし、ブランシュの言葉を聞いてなんとなく反論したくなった。

「でもあんなふうに言わなくてもいいじゃない」

「ちょっと誤解があったのよ。デルフィーヌの荷物を漁ったと思われているみたいで」