辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

「わかるように説明して、デルフィーヌ。さっきからおかしなことばかり……」

「もう一度言うわ。わたくしにはかまわないで!」

 最後までデルフィーヌは事情を語らず、逃げるように鳥舎を去った。

(いったいどうしたのよ。教えてくれなきゃわからないわ……)

 嫌いだとはっきり言われたにもかかわらず、リティはデルフィーヌを放っておく気持ちになれなかった。

 悩んだ末に追いかけようとしたとき、そこにブランシュが現れる。

「ごめんなさい。聞こえてしまったわ」

 ブランシュが申し訳なさそうに言う。