辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

 ひとりぼっちになった心細さから、涙が頬を伝った。



 その後、毒草の影響を受けた候補者たちはなんとか回復したが、妃候補からはずれたため城を離れた。

 別れのときにはニナも笑顔を見せていたものの、杖がなければ歩けないほど弱っている姿は痛ましかった。

(残った中に、ニナをあんな目に遭わせた人がいる)

 ニナは立ち去るときにリティとデルフィーヌへ祝福の言葉を贈った。

『私がだめなら、もうふたりしかいないよ。お妃様になったら、私を一番の友だちって紹介してね。……絶対、負けないで』

 こんなやり方で退場したニナを思うと、リティは目の前が真っ赤になるほどの怒りを覚える。