辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

「あなた、調子がよすぎてよ」

 ぴしゃりと言うデルフィーヌだったが、嫌がっている様子はなかった。

「ニナの班はなにをしたの?」

「リティたちのところにちょっと似てるよ。リコバの種や葉を使って薬を作ったの」

「自分が活躍できるようにしたってところ?」

 デルフィーヌが横から口を挟むと、ニナがぶんぶんと首を横に振った。

「そんなんじゃないって! 変な言い方しないでよ、もう!」

「あら、慌てて否定するあたり怪しいじゃない」

「たまたま薬効があるって気づいたからこうなったのー!」

 目の色をくるくる変えて、ニナが誤解を解こうとする。