辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

「どんなに強くても、ちゃんとしたご飯を食べて温かい場所で眠らなきゃいけないのに」

「その通りだ。それに戦いが起きればクアトリーの人々たちからも徴兵しなければならないときがある。痩せた土地で苦しむばかりの人にそんな真似を強いたら、戦いに勝てないどころか、領主のマルセルやひいてはエモニエ王国そのものに反感を覚える者で溢れかえるだろう」

「そうなったら、反乱が起きるかもしれないわね」

「ああ」

 ロベールの説明は非常にわかりやすかった。

 同時にリティは、自分が思っていた以上にクアトリーの実情が危険区域に達していると悟る。