辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

 さらに発表を終えた四組の候補者たちも見守っている。

 リティも含め、候補者たちは緊張しながらもそれを表に出さない。

(私、頑張ります)

 ランベールはリティを見ているが、その眼差しはあくまでいち候補者に向けるものでしかなかった。

 しかしそれが逆にリティのやる気を奮い立たせた。

「それでは、紹介を」

 驚いたことに試験を促したのは王妃だった。

 ランベールの母とは思えない厳しい顔つきだが、目もとに面影がある。

 その隣の国王は、ランベールの二十年後の姿と言われても納得するほどよく似ていた。

 ただ、王族を示す炎の瞳はランベールよりもずっと穏やかだ。

「……大丈夫よ」