辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました


「俺は殿下の騎士ですから」

 答えになっていなかったが、ランベールはそれ以上問い詰めようとしなかった。

「誰を信じればいいのか、引き続き調べていけばわかる。そうだろう?」

「戦鳥の騒ぐ声が犯人と関係していたらよかったんですがねえ……」

 ふたりは自室に戻らず、再び敷地内の巡回を始める。

 候補者たちが容疑者にあがっているからこそ、ランベールはこの役目を騎士だけに任せられなかった。



◇ ◇ ◇



 試験の日が訪れ、リティの班が広間に集合する。

 審査員にはランベール以外に数人の姿があった。

 未来の王妃の教育係であったり、国王夫妻であったり、かなり豪華な顔ぶれだ。