ジョスランはランベールの抱く想いを知りながら、はっきりと告げる。
「偶然が重なりすぎなんですよ、あの候補者は。本来の候補者が辞退して、たまたま推薦権を持つ貴族から推されるなんてありえます? しかも妙に殿下と近しい関係にある。殿下と過ごした時間は、本当に偶然によるものでしたか? 彼女が策略を働かせないのだと言い切れます?」
「言い切れない」
ひどく固い口調で言ったランベールだったが、顔には苦渋の色が浮かんでいる。
「俺はこの国の王子として、わずかでも可能性がある以上、リティを疑わないわけにはいかない。……が、彼女がそんな人ではないことを知っている」
「偶然が重なりすぎなんですよ、あの候補者は。本来の候補者が辞退して、たまたま推薦権を持つ貴族から推されるなんてありえます? しかも妙に殿下と近しい関係にある。殿下と過ごした時間は、本当に偶然によるものでしたか? 彼女が策略を働かせないのだと言い切れます?」
「言い切れない」
ひどく固い口調で言ったランベールだったが、顔には苦渋の色が浮かんでいる。
「俺はこの国の王子として、わずかでも可能性がある以上、リティを疑わないわけにはいかない。……が、彼女がそんな人ではないことを知っている」

