辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

 ランベールは最初のパーティーで少女たちが明かした能力、家門と顔をすべて記憶しているが、彼女たちの持ち得る力が本当にそれだけなのかまでは把握できていなかった。

「あるいは、妃候補が手引きした者だ。これはさすがに難しそうだが、ない話でもない」

「今、残っている候補者が怪しいってわけですよね。最初から炎の間……というか、炎の妖精目当てで潜り込んだとか」

「そうだとしたら、ずいぶんと用意周到だな」

「俺が怪しいと思ってる候補者、聞きます?」

「……参考までに言ってみろ」

 促されたジョスランが何人かの名前を出す。

「リティシア嬢も怪しいですよ」