辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

 騎士たちをかいくぐった能力に当てはまるものも当然調査されたが、該当するものはなかった。

「あの場にいた騎士の中で、ひとりだけ『ひどく眩しかった覚えがある』と言っていたことが気にかかります。雷系の能力か、あるいは……光を操る能力かだと思いますが、殿下の意見は?」

「同意見だ」

 炎を操れるのは王族の血に連なる者だけ。

 そうなると必然的に条件が絞られていく。

「やっぱり妃候補の中に紛れているんですかね」

「……その可能性は高い」

 城仕えをする者に比べれば、妃候補たちの管理は甘い。