辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

 その後、ふたりは鳥舎にいる戦鳥たちを触って回った。

 雛が誕生して興奮状態にあるのか、どの鳥もやけに首回りの羽毛をふくらませている。

 ふわふわの感触をたっぷり堪能した後、ふたりは鳥舎の入口に一番近い戦鳥の前で止まった。

「この子もやけにふわふわしていますね」

「孵化が影響しているのかもしれないな。戦鳥については、まだわからないことのほうが多いが」

「ここにいられるうちに研究しておきたいです。この子たちについて詳しくなれたら、いつか鳥丁になれるかもしれませんから」

 ランベールの視線が戦鳥からリティに移る。

「妃よりも鳥丁のほうが魅力的か?」