辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

 ランベールがいたずらを企んだ子どものようににやりと笑う。

 鳥丁たちの表情がぱっと明るくなるのを見て、リティも頬を緩ませた。

「戦鳥たちの環境がもっとよくなるなら、こんなに素敵なことはありませんね」

「相変わらず君は戦鳥のことばかり考えているんだな」

 からかい交じりに言ったランベールとリティの目が合う。

 しかしリティはすぐ気まずくなって逸らしてしまった。

(さっきから変だわ。殿下の顔を見られない)

 目の前にいると思うだけで、リティの鼓動は速くなった。

 顔に熱が集まる理由もわからず、ますますどうしていいかわからなくなる。