辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

(トリスタンもジョエルも元気にやっているかしら。父さんもそろそろ私がいない生活に慣れているといいのだけど)

 リティは本を閉じ、もとあった場所に戻した。

 玉石混交の情報を確認し、頭に入れるのは骨が折れる作業だったが、知識を積み上げる感覚は素直に楽しい。

 夢中になって本を読み漁っていたリティは、何冊目になるかわからない本を棚に戻してから大きく伸びをした。

(ちょっと休憩しよう。そろそろ頭の中が溢れちゃう)

 外へ出ようと、本棚の間を抜ける。

 すると、図書室の入口にほど近いテーブルにデルフィーヌの姿があった。

(あなたほどの人でも調べ物をするのね)