辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

「ええ」

 ブランシュを見送ってから、リティは彼女が出てきた本棚を見た。

(ん……?)

 並んでいる本はエモニエ王国の地理や、各地域の土地の詳細、山や川の位置や取れる鉱物がまとめられたものばかりだった。

(植物とは関係ないものに見えるけど……。もしかして私の知らない情報を知っているの?)

 ブランシュが本当に『当たり障りない情報しか見つかっていない』かどうか、リティには判断する術がない。

(ここを調べれば、ブランシュが掴んでいることがわかるかも……)

 そう思うも、リティは本棚に背を向けた。