辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

 そのために図書室へ向かったリティだったが、迷路のように入り組んだ本棚の陰からブランシュが現れて驚いてしまった。

「ごきげんよう、ブランシュ。調べ物は進んでる?」

「正直に言うなら、芳しくないわ。どこにでもあるからこそ、当たり障りない情報しか見つからなくて」

「やっぱり図書室の本を片っ端から読むしかないと思う?」

「時間はかかるでしょうけど、確実よね。わたくしも頑張るわ」

 候補者たちに与えられた時間は、たった七日だ。

 短い時間をどう使い、審査する人々に成果を見せなければならない。

「のんびり話している時間もないでしょうし、もう行くわね。お互い、全力を尽くしましょう」