辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

「余計なことを考えるのはやめてちょうだい。大広間へ向かえと言われたのだから行くだけよ。……三人で一緒に行きましょう」

(ゴーレムなら試験に出たばかりだわ。土から作られた強固な人形。父さんのように、土を形にする力がないと作れないし、命令もできないはず。今、残っている候補者に大地の能力を扱える人は……)

 一瞬だけ、ある意味大地に関連するブランシュの顔が頭に浮かぶ。

(荒れた土地を豊かにする能力で、どうやってゴーレムを作るというの?)

 そんなリティの腕をデルフィーヌが掴んだ。

「なにをぼんやりしているの。急ぎなさい」

「待って。エリーズはどうするの? この騒ぎを知らないかも……」