辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

「あの感じ、エリーズも大丈夫だったよね? だって安心した顔だったもん」

「たぶんね。じゃあ、ニナも?」

「うん。リティはさすがだね。デルフィーヌの次に優秀なんて」

「それを言うならデルフィーヌがすごいのよ。私、たくさん勉強したのに」

「……あんな簡単な試験、通って当然よ」

 いつもは突っかかるだけのデルフィーヌが、ぽつりとつぶやくように言う。

「わたくしはいずれ妃になるべく、幼い頃から学んできたのよ。だからこのくらいできて当たり前」

「小さい頃から勉強してきたなら、もっとすごいじゃない。意外とあなたって努力家なのね」