辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

「ええ。この国の歴史をよく勉強なさったようで、殿下が大変お喜びです」

(殿下が喜んでくださった……)

 お世辞だと思えなかったのは、リティが実際にランベールと会話をしているからだ。

 彼ならば本当に喜んでくれたのだろうと、素直に信じられる。

「引き続き妃候補としてふさわしい振る舞いを心がけてください」

 四人は同時に返事をした。

 用事を済ませた女性が部屋を出て行くと、エリーズが立ち上がる。

 それを見たニナが声をかけた。

「どこへ行くの?」

「外の空気を吸いに行ってきます」

 エリーズを見送ったニナがベッドに勢いよくひっくり返る。