辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

(試験なんて関係なく、いつも勉強しているもの。きっと努力家なのよね。意識の低い私に怒るのも当然だわ)

 会話もなく時間が過ぎていく中、やがて待ち望んだ人が扉をノックした。

「失礼いたします。試験の結果を伝えにまいりました」

 以前にもリティたちに封筒を渡しに来た人物と同じだった。

 リティは喉がからからになるのを感じながら、今回の試験の結果が記された封筒を受け取る。

(これでだめなら、力不足だったということよ。でも私、自分にできることはしたわ)

 震える手で封筒の中身を確認すると、手紙が入っている。

 そこに書かれていた文字は、『合格』だった。

(やった……!)