辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

 その言葉はひどく甘く聞こえた。

 リティの鼓動が不自然に高鳴り、速度を増す。

「それは……光栄です。私も殿下にお会いできたことが一番の幸運です」

「本当にそう思っているか? 城の戦鳥たちに会えたことではなく?」

「あ……ええと、あの」

 リティにとっては間違いなくそれが一番だ。

 咄嗟に嘘をつけず、慌てふためいたリティを見てランベールが笑う。

「あなたは素直すぎるな」

「……申し訳ございません」

「悪いと思うなら、もう少し話に付き合ってほしい」

 椅子にもたれていたランベールが丸テーブルに肘をつく。