辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

 そこは城の二階から外へ出たバルコニーだった。

 かなり広く、王都と城を繋ぐ橋が前方に見える。

「緊張しているようだな」

 現れたリティを出迎えたランベールは、大理石の丸テーブルの前に立っていた。

 自身の向かい側にあたる席を示し、リティに微笑みかける。

「座ってくれ。もう少し気楽にしてかまわないから」

「失礼します」

 ランベールの言葉通り、リティはとても緊張していた。

(前にもお話はしたけれど、あのときは急だったし……)

 改まって話をするとなると、どんな話題を提供すればいいかわからない。

 座っても口を閉ざしているリティを見て、ランベールが助け舟を出した。