辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

(そんなに魅力的な食べ物だとは思わなかったけど、私だってこっちに出て生野菜に驚いたものね。住む土地でこんなにも感想が変わってくるなんておもしろいわ)

 妃候補になってから、新鮮な驚きを感じる瞬間が多かった。

 さまざまな経験をすべきだと背中を押してくれたロベールの言葉を思い出す。

「妃候補としてここにいるより、クアトリーに行くべきだったかしら?」

 冗談めかして言ったブランシュを、リティは素直に好もしいと思った。

「これが終わって遠出する余裕があったら、ぜひ来て。私が案内するわ」

「そのときはぜひお願いするわね」