辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

 小声で質問したリティに、ニナが肩をすくめて首を横に振る。

「リティだけじゃないよ。みんな嫌われてる」

 わかっていても、気持ちのいい感覚ではない。

 リティはデルフィーヌのほうをちらりと見て、複雑な気持ちを溜息として吐き出した。



 ランベールとのひと時を待つ間、リティは鳥舎での手伝いと戦鳥たちのための勉強に精を出した。

 今日もまた昼食を終えて薬草園に向かうと、薬草が生い茂る花壇のそばに、珍しくニナ以外の候補者の姿がある。

「こんにちは」

 リティに声をかけられた少女が立ち上がり、振り返った。

 振り返った少女はおっとりした顔立ちで、薄い水色の髪が腰まである。