辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

「……そんな形で選ばれずに終わるのは嫌ですね」

 エリーズが下を見ながら自分の手を握り締める。

「私たちには妃になりたい理由があるはずです。だから候補者になったんですから」

「そうだよねー。私もそんなずるいやり方で落とされるのは嫌だな。未来の王妃になりたいし」

 ニナが同意したのは、リティにとって意外だった。

「ニナもお妃になりたいの?」

「それはなりたいでしょ。じゃなかったらとっとと辞退してるって。リティは違うの?」

「私は……」

 答えようとしたリティは、口を開いてからすぐ閉じてしまった。