辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

 彼女はこうやっていつも、リティとエリーズの分まで髪を乾かしていた。

「リティってやっぱりちょっと変わってる。家に戦鳥がいたの?」

「ううん、父さんの友だちの相棒だったの。ヒューイって言うのよ」

「家にいたら毎日なでてたんだろうね。私もうちの薬草園に入り浸ってたもん」

「ニナさんの家には薬草園があったんですか?」

 エリーズが反応し、ニナが照れ臭そうにうなずく。

「そうだよ。うちのはすっごく大きいんだ。だから領内で怪我や病気があったら、みんなうちの薬草を持っていくんだよ」

「じゃあニナも薬草に詳しいの?」

「それはまあ、妖精(イリゼ)だし?」