辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

 なでられ終えた鳥が物足りないと騒ぎ、まだなでられていない鳥が早くしてくれと抗議の声をあげる中、その場にいた三人の鳥丁は自分の目を信じられずに頬をつねった。

「俺たちが世話していたのは戦鳥……だったよな?」

「雛でさえ、こんなに人には懐かないぞ……」

「特別な訓練を受けたわけでもないだろうに、どうして……」

 三人が受けている衝撃など知らず、リティは存分に鳥たちをなでて大満足だった。

 全羽を愛でたあと、もう一周しようかと思ったとき、ようやく鳥丁のひとりが声をかける。

「お嬢さん、その……」

「リティシアです。あなた方がこの子たちのお世話をしているんですか?」