辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

 そのため一日に数人と話す程度しか時間を作れず、ゆえにリティの番がかなり先になっていたのだった。

「……じっとしているのって、性に合わないわ」

 声を発しても、部屋には誰もいない。

 ベッドに横になっていたリティが勢いよく起き上がって、外出の準備をする。

(選考基準もわからないし、こうなったら好きに過ごしてみよう)



 リティが向かったのは、戦鳥たちのいる鳥舎だった。

 ここでは戦いの際に騎乗する鳥以外に、手紙や荷物を運ぶ鳥もいる。

(身内と直接会うのは禁じられているけれど、手紙はいいって言ってたもの。きっと父さんたちも心配しているだろうし、なにか送ってみよう)