辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

 なぜなら、彼女はニナやエリーズにも同じように振る舞うからである。

(デルフィーヌが殿下と結婚するのは嫌だわ)

 機会がなくて言えずにいるが、リティは既にランベールとふたりで話をしている。

(弱みを理解している人を妃の条件にするって言ってたもの。デルフィーヌには当てはまらない)

 リティはもう一度封筒に入っていた紙を確認し、再びランベールに会う日時を確認した。

(ひと月以上も会わなかったら、私のことなんて忘れるんじゃないかしら?)

 それは寂しいと思いながら、ベッドに仰向けに横たわる。

 実家のベッドとは違う最高級のやわらかさのせいで、リティはそのまま眠りに落ちてしまった。