辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

「情報は後になればなるほど集まるでしょうし、個人的には先のほうが損に思いますよ」

 ふたりが話しているのを聞きながら、リティはデルフィーヌにも話しかける。

「デルフィーヌはいつだったの?」

「教える必要があるのかしら?」

 つんとすました顔で言うと、デルフィーヌは封筒の中に紙を戻した。

「わたくしがいつ殿下と会おうと、あなた方に関係があって?」

「話を振っただけでそんな言い方しなくてもいいじゃない」

「朝にした話をもう忘れたようね。わたくしたちはお友だちじゃなく、敵同士なのよ。自分の手に入れた情報を他人に明かすなんて愚かだわ」