辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

 そこには一枚の紙が入っていた。

「ひとり一回、殿下とふたりきりでお話する時間があるのね」

 リティが渡された紙には、候補者の資質をたしかめるためにランベールと過ごすこと、そしてリティの番の日付と時間が書かれていた。

(妃を選ぶための試験ってところ?)

「私、ひと月先なんだけど……。みんなもそうなの?」

「私は再来週! リティよりちょっと早いだけだね」

 ニナも封筒の紙を確認して苦笑する。

「私は明後日でした。もしかしたらこの中で一番早いかもしれませんね」

「いいなあ、エリーズはすぐに終わって。こういうのって後回しにされるほうが緊張しない?」