辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

 エリーズに言われ、リティは慌ただしく手櫛で自分の髪をとかした。

 それに気づいたニナが櫛を差し出し、リティに向かってにっと笑う。

「ありがとう、ニナ。エリーズも待っていてくれてありがとう」

「別に待っていたわけじゃ……」

「いいじゃん、三人で行こ!」

 まだ座っていたエリーズの手をニナが引っ張る。

 リティも借りた櫛を返してから、朝食のために部屋を出た。



 食堂に向かったリティは、そこで衝撃の事実を知った。

「候補者が半分以上減らされたみたいだよ」

 用意された食事を堪能していると、さっさと食べ終えてふらふらしていたニナが戻ってきて言う。

「えっ、昨日の今日で?」