「私ね、もう年齢も年齢だから、医者にそんなに長くは生きられないって言われてるの・・・本当は私の方がお守りがいるのかもしれないわ」

お婆さんはそう言いながら、お守りを大事そうに握る。


「あの!やっぱり、お守り一旦返してもらえますか!?」


私の急なお願いにお婆さんは戸惑いながらも、私にお守りを渡す。

私はお守りを優しく握り締めながら、目をつぶる。