神社の前から掃き始めるために神社を出ると、階段の所に座っている先程の妊婦さんがいた。

「大丈夫ですか!?」

私が声をかけると、妊婦さんは微笑んだ。

「全然大丈夫よ。少し、休んでいただけ。でもね、今でもこんなに疲れるのに赤ちゃんが産まれたらどうなるんだろうって心配になるの。楽しみで仕方ないのに、心配もあるなんて変な感じよね」

私は女の人の横に座り、女性のお腹に向かって話しかけた。


「貴方、愛されてるね」


女性が不思議そうに私の方を振り向く。