しかし、女性が帰った後は他の参拝客も来ない。

「おじいちゃん!私、暇すぎて死んじゃうよ!?いや、生きる気満々だけど!」

「おお、そりゃ良かったわい。暇は最高じゃ」

「いや、確かに最高だけど!おじいちゃん、仕事他にないの!?」

「うーん、じゃあ、箒《ほうき》で掃《は》いてきてくれるかい?」

「分かった!」

私は急いで箒を取り出して、社務所を飛び出す。